低炭素社会シナリオ

国立環境研究所などで構成する「2050 日本低炭素社会プロジェクトチーム」
が、温室効果ガス70%削減可能 というシナリオを公表しました。

70%削減可能、というのに驚き、レポートを見てみました。

前提
一定の経済成長を維持し、エネルギー消費に直結するサービスを現状よりも適度に
向上させつつ、1990年比2050年にCO2排出70%削減。
ただし、人口減少を前提としているため、一人当たりのGDPを1〜2%向上と
していますが総GDPは減少、としている。

エネルギー需要は40〜45%削減、としている。
その方法として、主な項目は
 ・各種機器の高効率化(ボイラー モーター エアコン 照明 冷蔵庫 自動車
   エンジンなど)
 ・太陽熱、太陽光利用
 ・ハイブリッド、電気自動車の利用拡大
 ・人や貨物の移動距離の短縮
 ・公共交通機関の利用促進

エネルギー供給側の低炭素化(逆算すると30%ほどの削減となる)。
 バイオマス燃料、自然エネルギー天然ガス火力発電などの推進による。

結びとして、これを実現するには、国民の気候変化に対する危機感の共有と
政策措置を実行する強力なリーダーシップが必要、としています。