新月伐採法

新月に伐採された木は性質が良い、そういわれています。
以前の日記にも書きましたが。
http://d.hatena.ne.jp/ikadaya/20060614
満月から新月まで15日、その間に生えている木の性質が変わる
ものなのでしょうか?

詳しい報告を読むことができました。
京都大学・生存圏研究所、高部、吉村、両先生の報告より
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新月伐採法のやりかた
1、冬季の新月直前に伐倒する
2、伐倒時に谷側へ倒す
3、長く葉枯らしする

調査結果
・長期間(6ヶ月以上)葉枯らしすることにより、辺材中の水分が
 減少、デンプンが減少、フェノール類が生成する
 心材は大きく変化しない
・伐倒時、山側に倒すと辺材の水分減少が早く、谷側に倒すと遅い
・水分減少が早いと、辺材中のデンプンが消費される前に柔細胞が
 死に至るためデンプンが残り、カビの原因になる

参考文献
月と生物の関係
1998・Nature誌392・E.Zurcher and M.G.Cantiani氏
より
潮の満ち引きと樹幹の直径変動について
満ち潮で直径が増加し、引き潮で減少する。つまり月が樹幹中の水の
流れに影響を与えている
・・・
これを読むと、葉枯らしの効果は認められますが、切り倒した時の
月齢との関係は未解明。ということでしょうか。

葉枯らし:木を伐り倒したあと、枝葉をつけたまま林内に放置する
こと。伐られた後も葉からの水分の蒸散が続き、木材中の水分が減少
する。