新月の木
新月の時に伐採された木は材質が良い。腐りにくい。と
昔から言われていました。最近その良さが注目されてい
ます。
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しかし、初歩的な疑問があります。満月から新月になる
のに約15日。その間に立木の成分が目に見えて変わる
ことがあるのでしょうか。
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従来の議論は「経験的に良い」というのが大勢でした。
今度、科学的な検証が行われました。私の知る限りでは
初めて。
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京都大学農学部、高部助教授の報告要旨は以下の通り。
新月時と満月時の伐採木の含水率は大差無い。ところが
実験室に放置していた木のカビの生え方が明らかに違う。
理由は・・・伐採された木はその場で死ぬのでなく、適
当な水分と養分があれば、生き続ける。
伐採された後、山側に倒した木はデンプンを残したまま
乾燥するのでカビが生える。谷側に倒した木はシラタの
部分の含水率が高く、デンプンを流してしまうためにカ
ビが生えない。
新月伐採木は谷側に倒したためにカビが発生しなかった。
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科学的な検証はまだ始まったばかりです。
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日刊木材新聞 6月14日 より