海外旅行から帰った時、空港で色々な入国手続きがありますが、
その中に植物検疫もあります。植物を持って帰る人は少ないので
あまり目立ちませんが。
目的は植物にくっついて有害な微生物などが侵入しないように
チェックするためです。

木材の輸入でも、もちろん対象になります。今までは輸入木材
だけが対象でしたが、今後は貨物の梱包に使われている木材
(パレット、木箱など)も対象になります。

規制方法としては、「植物検疫に関する国際基準(ISPM)
No15」によります。
具体的には、輸出前に梱包に使用する木材を決められた方法
で消毒して、消毒済み証書を貼り付ける。
決められた方法とは
・熱処理ーー木材の中心部で56℃以上を30分間以上維持、または
・くん蒸ーー密閉空間に木材を入れ臭化メチルガスで24時間くん蒸
消毒済み証書の無い梱包材料は輸入国側で消毒または廃棄と
決められています。

余談ですが、その臭化メチルは地球温暖化ガスの一つに挙がっ
ており、使わないように国際基準を変更する必要に迫られてい
ます。