屋久杉

名古屋の木材関係の団体が屋久島へ研修視察に行きました。
その報告が林経新聞5月3日から連載されました。
皆さん木材の専門家だけに面白い報告になっています。
一部をご紹介します・
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屋久島は総面積50300ha、その大半が国有林になって
います。そこからは人工林の杉も生産されています。

島にある杉のうち樹齢1000年以上のものを「屋久杉」
と呼びます。そのなかで目立つ樹に名前が付けられています。
その最大の樹が紀元杉。そのほか大王杉、千年杉、三代杉、
翁杉などがあり、登山道の一番奥にあるのが有名な縄文杉です。
それらの巨木は材質が悪く、伐採されなかったために生き残
ったものです。

伐採され、切り株だけが残っているもので最大のものが
ウイルソン株。これは豊臣秀吉が京都・方広寺大仏殿を建立
するために求め、島津藩が送り出したもの。1586年のこと
です。推定樹齢4000年だったそうです。

ウイルソン株は米国の植物学者が発見し、自分の名を付けた
ものです。

屋久杉は本土の杉よりも樹脂分が5倍多く、腐りにくいのが
特徴です。