都市緑化木の処理

北海道大学のあのポプラ並木が2004年の台風で倒れたことは過去
に報道されています。
そのポプラ、ハルニレなどの風倒木を利用して色々なウッドクラフト
作品が作られました。
その1つ、ポプラ製のチェンバロを使ったコンサートが開催されました。

この例は都市緑化木、とくに道路の中央分離帯に植えてある樹木をどう
更新するか、について1つの示唆を与えています。

中央分離帯に植えてある樹木で、腐朽が進んだ老木は安全のために伐採
する必要があります。不意に倒れたら大変ですから。
ところが付近の住民の感情からは抵抗があります。管理者(お役所)
として頭の痛い問題です。

伐り倒した木を木材として再利用する方策を考える、例えば住民参加で、
ウッドクラフト作家にも呼びかけて「伐り倒した木でウッドクラフト製
品を作りましょう」と呼びかける。1つの解決策かもしれません。

都市の緑地帯を小さな里山と考える、というわけです。

日本木材学会・広報誌より