自家発電 ピンチ

企業が自社の工場で使う電力を工場内の発電設備を使って作る自家発電が
存亡の危機をむかえています。
理由は燃料にしている石油の高騰。

そもそもなぜ、電力会社の発電所で作った電気よりも自社内で作った電気
のほうがメリットが有るのか。
考えられる理由は
1.電力会社の発電所から自社工場まで電気を送る送電コストと
  エネルギーロスが無くなる
2.自家発電の場合、発電機を回した後の余熱を利用できる
  (コ・ジェネレーション)

一方、電力会社はエネルギー源を、石油、石炭、水力、原子力などに分散
させているため、石油値上がりの影響が最小限にとどまっています。
一部には電力料金値下げの動きさえあります。

そういう訳で上記2つのメリットを消し去るほどの燃料費の高騰に、自家
発電設備をもっている企業は対策に苦慮しています。
燃料をバイオマスに切り替える検討もしているとか。
バイオマスの主体である木質チップは諸般の事情(*)により若干値上がり
していますが、石油に比べれば値上がりは穏やかですから。

(*)諸般の事情については語ると長くなりますので、また別の機会に。